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「すごろくづくり」と、算数

オリジナルの「すごろく」で遊ぶ子どもたち

NEL通 Vol.15 2019年3月号「校長コラム」より

 ~「すごろくづくり」と算数~

 

 NELに通う年長さんや小学校1年生は、年末から年開けのレッスンの中でオリジナルの「すごろく」づくりに取り組みます。

 自分でテーマ(旅行の思い出や、好きなモノなど)を決めて、コマ割りされたすごろくシートの上で「〇〇だった3マス進む」「〇〇で1回休み」などのイベントを考え、サイコロの目(ゼロや10もOK)や模様などをデザインします。

 今年も、とっても素敵な「すごろく」が沢山完成し、みんなで一緒に遊び合って楽しみました。

 

 「すごろくづくり」の目的は3つあります。

①もし〇〇だったら?という条件分岐を考える(プログラミングへの扉)

②背景やコマの絵を描き、そのデータを活用する(表現+情報活用の体験)

③サイコロを作る。進む・戻るなど数を数える(遊びの中で数量概念に親しむ)

特に、③の「数量概念」は、算数の基礎とも言える大切な部分です。頭だけでなく指や、体全体を使いながら楽しく数を数え、数量感覚の向上を期待しています。

 発達心理学では「幼児期は整理された知識を教えられるよりも、自分のやり方で試行錯誤しながら知識を獲得していくことが重要」とされており、「すごろくづくり」はピッタリの活動です。ご家庭に「すごろく」を持って帰ってきたら、ぜひ一緒に遊んでみてください。(いくつかの作品は、NEL佐賀本校の西側に掲示しています)