プログラミングで「論理的な思考」を育むことはできるのか?

〜 NEL通 2018.7月号より〜
 2020年度より小学校で新学習指導要領が全面実施されます。これに伴い「プログラミング教育」の取り組みが始まります。(実は、「キーボードでの文字入力」も明記されていますが、プログラミングに比べ注目度は低いです。)

「プログラミング教育とは”プログラミング的思考”などを育成するもの」(プログラム言語の習得ではない)

「プログラミング的思考とは、”意図した動き”を実現するために、動きに対応した”記号”を組み合わせ、どう改善すれば良いかなどを論理的に考えていくチカラ」とされています。プログラミングスクールやプログラミング教材の広告でも「論理的な思考力が育まれる!」と書かかれたりしていますが、そう単純なことなのでしょうか?・・・

 プログラミングに取り組む子を観察していると、”論理的”というよりも”感覚的”な部分「こうしてみよう!」という”自由な発想”や「これがダメなら、あっちを試そう」とい"直感"や”柔軟性をもって取り組む様子を見ることが少なくありません。

 以前、6つの思考段階(記憶ー理解ー応用ー分析ー評価ー創造)について書きましたが、プログラミングに取り組む子は「応用ー分析ー評価」の間を行き来しながら、高い次元の思考を働かせている様子も見えてきます。

 作品の内容や作り方を説明する場面になると「論理的な伝え方」(意図している動き、その動きの始まり、変化の理由などを整理して伝える)が必要となり、ここで「論理的な思考力」が育まれているように思います。

 論理的に捉えていく前の「自由な発想」「直感」「柔軟性」は、とても大切です。

 お手本の真似をする型通りのプログラミング教育では、楽しさもやる気も半減し、途中でやめたり、手順を覚えるだけ(すぐ忘れる)で終わることも危惧されます。

「プログラミング」で「論理的な思考力」を育むためには、”自由な発想”や"柔軟性”を発揮しながら、"創造的な活動を楽しむ"ことができるような雰囲気や課題の提供を心がけていきたいと思いまいす。